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おいしいもの食べたい

価格は「有機」より「おいしさ」で!!

  • 宮崎県産業経済部 食産業・商業振興課 食産業振興専門監 三輪宏子
  • 第3回 1998年09月01日

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仕事柄、スーパーでも外食店でも、どうしても「有機野菜」と書いてあると気になってしまう。新しいスーパーに行ってみたらとりあえず買ってみる。外食店でも「有機野菜」のメニューが売り物だと聞くと、まずは「試食」と称して注文してみる。
 仕事柄、スーパーでも外食店でも、どうしても「有機野菜」と書いてあると気になってしまう。新しいスーパーに行ってみたらとりあえず買ってみる。外食店でも「有機野菜」のメニューが売り物だと聞くと、まずは「試食」と称して注文してみる。

 いろいろ試してみたけれど、「う~ん、そうか、これが有機か。なるほどうまい」と感嘆したことは殆どない。だってそうでしょ。スーパーで「有機野菜」と銘打って売っている以上、「他のコーナーに並んでいる野菜とは違う、自信がある!」と言っているのと同じだ。当然、買う側の期待は盛り上がる。いつも買ってる野菜を1とすれば、価格は1.5倍でも客の期待値は3倍くらいあると、売り場担当者は心得てほしい。

 だが実際買ってみるといつも思う。「どこが違うの?ふつうの野菜と…」その失望感は大きい。この間なぞ、有機の小松菜だというので買ってみたら、エグくて食べられなかったと言ってる友人がいた。こうなってくると失望感を通りこして怒りである。

 たまさかやけに甘いニンジンとか、実がしまってしかも糖度も高いトマトとかにお目にかかるけれど、そういう時期ってふつうの売り場のニンジンやトマトもおいしさには遜色なかったりする。そこでますます思うわけだ。なぜわざわざ「有機」というコーナー設けて、値段高くして。バカにするでない、と思う消費者が出てきてもおかしくない。

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