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【単肥の有効な利用法】
マグネシウム(苦土)について
- オデットアキレア
- 第6回 1999年02月01日
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植物生理学的に見たマグネシウムの役割
一番の役割はクロロフィル(葉緑素)の中心元素としての働きですが、その割合は比較的低く25%です。
70%程のマグネシウムイオンは細胞液の中にとけ込んでいるために、植物体内を非常に動き易い分子です。
マグネシウムイオンはタンパク質の合成に関与しています。また多くの酵素の反応に関与しています(例:細胞エネルギー代謝-ATP)。
このような働きの為に、マグネシウム欠乏はタンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミン、葉緑体タンパク質合成等に影響を与えます。(クロロシス)
マグネシウム欠乏症
最初の症状としては葉脈間の緑色が失われ徐々に葉脈間が黄色になり、健全さが見られなくなってきます。
植物によってはネクロシスもマグネシウム欠乏症と関連しています。症状が進んでくると、葉は赤紫に変色し、また時により葉は完全なクロロシスの状態を提示するが、葉の周辺部に緑色が残る場合が有ります。
症状は最初は植物体の下部の葉より発生します。牧草のマグシウム欠乏症は時には大きな被害をもたらすことがあります。というのは、牧草を食べた家畜がけいれんを起こす事もあるからです。
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オデットアキレア
ハイファケミカル社のアグリカルチャー&マーケティング・インフォメーション・センターのマネージャー。ヘブライ大学にて植物病理学、植物生理学の博士号、植物防疫学修士号、園芸学学士号を取得し、現場の経験も豊富で、世界の情報にも精通している。この連載では、日本の読者に肥料、ファーティゲーションを分かり易く解説する。
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