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ニッポン人は、青い目の外人さんみると、底抜けにお人好しになって相手を信じてしまうんやから、ホント、困ったもんやで。風俗嬢でも、金髪が出てきたら、鼻の下がビローンと長くしよるスケベーがたくさんおるやろ。ニッポンの政治家も、これと一緒で青い目コンプレックスがあると思うぜ。
つくづく、そう思うのは、アメリカの政治家が横着な態度をとっても、ニッポン人の政治家はヘラヘラ笑っておる。そんな情けない奴ばかりが目につくからや。みんな、新聞なんか読んでないようやから、気がついとらんと思うが、アメリカは、本気でニッポンを壊しにかかっとるのと違うか。そんな疑いを抱いても不思議ではないほど、アメリカはニッポンに横着な態度をとるようになってきたんや。
御為倒し。こんなことば知っているか。おためごかし、と読むんや。辞書には、「表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること」と書いてある。ニッポンのためや、と言いつつ、結局はアメリカのためというのが多いんや。
ことし1月下旬のことや。スイスのダボスという町で、各国の経済人や政治家が一同に会する「世界経済フォーラム」が開かれて、日本からは自民党前幹事長の加藤紘一サン、アメリカは、財務長官のルービンと副長官サマーズがやってきよった。
山形は、庄内出身の加藤さんに、ルービン、サマーズのご両人が直談判したのは、「日銀がもっとお札を刷るべきだ。国債の引き受けが必要ではないか」ということやった。2月2日には再びルービンが、「日本は金融政策にもっと力を入れる必要がある」とトーン・アップ。それでもと外交官で英語が得意の加藤サンが、「イエス・サー」と言うたかどうか知らなんが、どうせ「ノーというニッポン人」ではなかったようやな。
「もっとお札を刷るべきや」。ルービンやサマーズの言動は、難しい言葉で、内政干渉というんやで。よその国やったら、すぐに国交断絶や。それができんのなら、缶コーヒーのボスでも飲んで、ガツンと言ってやったらどうか。加藤紘一さん!
ところで、ルービンやサマーズの発言は、ニッポン潰しの陰謀に違いないぜ。通貨の発行権は、その国の主権の一つで、その通貨をどれぐらい発行するかは、その国が考えることなんや。いくら親しいお付き合いをさせてもらっているというても、親しき仲にも礼儀ありやないか。
つくづく、そう思うのは、アメリカの政治家が横着な態度をとっても、ニッポン人の政治家はヘラヘラ笑っておる。そんな情けない奴ばかりが目につくからや。みんな、新聞なんか読んでないようやから、気がついとらんと思うが、アメリカは、本気でニッポンを壊しにかかっとるのと違うか。そんな疑いを抱いても不思議ではないほど、アメリカはニッポンに横着な態度をとるようになってきたんや。
御為倒し。こんなことば知っているか。おためごかし、と読むんや。辞書には、「表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること」と書いてある。ニッポンのためや、と言いつつ、結局はアメリカのためというのが多いんや。
もっとお札を刷るべきだ
ことし1月下旬のことや。スイスのダボスという町で、各国の経済人や政治家が一同に会する「世界経済フォーラム」が開かれて、日本からは自民党前幹事長の加藤紘一サン、アメリカは、財務長官のルービンと副長官サマーズがやってきよった。
山形は、庄内出身の加藤さんに、ルービン、サマーズのご両人が直談判したのは、「日銀がもっとお札を刷るべきだ。国債の引き受けが必要ではないか」ということやった。2月2日には再びルービンが、「日本は金融政策にもっと力を入れる必要がある」とトーン・アップ。それでもと外交官で英語が得意の加藤サンが、「イエス・サー」と言うたかどうか知らなんが、どうせ「ノーというニッポン人」ではなかったようやな。
「もっとお札を刷るべきや」。ルービンやサマーズの言動は、難しい言葉で、内政干渉というんやで。よその国やったら、すぐに国交断絶や。それができんのなら、缶コーヒーのボスでも飲んで、ガツンと言ってやったらどうか。加藤紘一さん!
ところで、ルービンやサマーズの発言は、ニッポン潰しの陰謀に違いないぜ。通貨の発行権は、その国の主権の一つで、その通貨をどれぐらい発行するかは、その国が考えることなんや。いくら親しいお付き合いをさせてもらっているというても、親しき仲にも礼儀ありやないか。
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土門剛 ドモンタケシ
1947年大阪市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科中退。農業や農協問題について規制緩和と国際化の視点からの論文を多数執筆している。主な著書に、『農協が倒産する日』(東洋経済新報社)、『農協大破産』(東洋経済新報社)、『よい農協―“自由化後”に生き残る戦略』(日本経済新聞社)、『コメと農協―「農業ビッグバン」が始まった』(日本経済新聞社)、『コメ開放決断の日―徹底検証 食管・農協・新政策』(日本経済新聞社)、『穀物メジャー』(共著/家の光協会)、『東京をどうする、日本をどうする』(通産省八幡和男氏と共著/講談社)、『新食糧法で日本のお米はこう変わる』(東洋経済新報社)などがある。大阪府米穀小売商業組合、「明日の米穀店を考える研究会」各委員を歴任。会員制のFAX情報誌も発行している。
土門剛の「なんで?どうなる!」ニッポン経済
「あろうはずもない」と人々が信じ込んできたことが次々に起き始めている。まさに、風雲急を告げる日本経済そして農業界である。土門剛は「農協が倒産する日」他の多数の著書や本誌記事において、早くから農協・金融業界の破綻を予見し、その政・官界とのかかわりを指摘してきた。本誌ではこれから不可避的に発生する様々な事件とのそれに伴う混乱を乗切るために、日本経済の動向から農協問題そして農業経営について、読者の疑問に答える。
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