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田牧一郎のカリフォルニア稲作便り

春作業コストの秘密

6月は各地でパレードやカウンティーフェアーが行われています。
 6月は各地でパレードやカウンティーフェアーが行われています。ウイリアムスの町でも「パイオニアデー」のパレードが行われました。コルサ・カウンティー・フェアーも6月9日から4日間フェアーグラウンドで行われました。


コメ業界のイベント


 6月はコメ業界のイベントもいろいろと行われる月です。

 RMA(全米精米業者組合)の第100回記念大会が、ニューオリンズで開かれ、コメの買い手や精米関係者が、全米・海外から多数参加しました。 

日本やカリフォルニアから参加した方々は、今年の日本向けミニマムアクセスやSBSでの出荷をめぐっての話題が中心になったのではないかと想像されます。 サクラメントでもコメに関する世界セミナーが開催されました。このセミナーは、オーストラリアで第1回が開催され、今年のカリフォルニアが第2回目、次回はウルグアイで開催が予定されています。育種・栽培・病理の3つの分科会にわけて研究や取り組みが発表され、400人をこえる稲の研究者が、世界中から集まりました。

 各地の研究者から、遺伝子操作を利用したコメの育種の方向や、東南アジア、オーストラリア、ウルグアイ、そしてヨーロッパでのコメ作りの実態や、それぞれ抱えている問題点などが報告されました。

 カリフォルニアのコメ栽培について大学の研究者から、施肥・病害虫対策、収量と品質の関係など、興味深い研究成果も発表されていました。

 日本からも参加者があり、日本での研究成果がパネル展示もされていました。

 地元でもあり、カリフォルニアからは多くの参加者がありました。中には顔見知りの育種家や試験場の研究者も参加していたので、その中の一人に「何か新しい興味を引くようなことが聞けた?」と尋ねましたら、しばらく考えてから「自分の知らないことがたくさんあることを改めて知った事が良かった」と、答えてくれました。研究者らしい答えに思わず笑ってしまいました。

 各国の研究者の発表やパネル展示を見て、稲の研究に関しては日本が先進国であることを、改めて実感しました。

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