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農業経営者ルポ「この人この経営」

農法、経営、人、環境の全方位型農業を目指す

熊本市の外れにある熊本空港のすぐ近く、上益城郡益城町に「松本農園」はある。
息子二人を得てトロイカ式経営


 熊本市の外れにある熊本空港のすぐ近く、上益城郡益城町に「松本農園」はある。年商3億円を上げる農園の経営者は松本博美さん(64歳)。次男篤さん(37歳)、三男武さん(32歳)を加えた親子3人によるトロイカ経営を土台として、町内で32haの田畑を独自の有機低農薬農法で耕す。さらに鹿児島県で17haの畑を契約栽培し気候差利用の“南北連携栽培”を取り入れ、経営の幅を広げている。

 アイデアは他にもいっぱい。オリジナル堆肥による高品質野菜づくり、タニシを使っての水田の除草などの他、水資源涵養のためハウスを避ける露地栽培、水浄化のため堆肥に木炭を入れる“究極”の環境農業も導入。農法、経営、人づくり、環境保護を一体とした新しい全方位型農業を目指す。「5、6年先に農業がドラスティックに変わる」と見通す松本さんの、いまの営農ぶりを見ながら、全方位型農業の時代の意味を考えてみよう。

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