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BOOK REVIEW

商品企画できない社員はいらない

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著者:太田昌宏
定価:1,580円(税込)
 出版社:クロスメディア・パブリッシング


売れるように考え行動することの中身

食べずとも生きていけるはずの菓子だが、その市場規模は2兆〜3兆円と言われる。なぜ売れるか?

たとえば「ポッキー」という商品は、味だけでロングセラーになったのではない。メーカーは発売以来常に、買ってもらおうとするターゲットの行動や嗜好を調べ、その人たちにどのように選ばれ得るかを検討し、それに合った味、パッケージ、広告、店頭露出等を定める/変えるという活動を連綿と続けてきた。このトータルな活動を商品企画と言う。 中でも業界をうならせたのが、1995年発売の「メンズポッキー」だ。これはビター風味で男性的なパッケージとしたが、実際にターゲットとしたのは若い女性。担当した社員はこの“ひねり”を市場調査の結果考え出し、企画としてまとめ、社内と販売店を納得させ、実際に消費者に受け容れられた。

当時これを担当し、現在はコンサルタントとして多様な業種の商品企画に携わっている著者が、商品企画の定石とタブーをまとめた。著者が商品企画に必要な第一として挙げるのは、人間観察力。作物だけ観察していても、作物は売れまい。(齋藤訓之)


太田 昌宏
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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