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サラダ需要喚起に努める企業のレシピ集
サラダを食べる習慣は進駐軍が持ち込み、東京五輪と大阪万博をきっかけに普及した、ということになっている。だが、これを「食の欧米化」と呼んで仇の一つのように考えていると、将来を見誤る。
外食チェーンの友人が、夫人のご両親の結婚記念日に食材を持って訪ね、台所で彼自ら腕を振るって喜ばれた。実は大半は冷凍食品を加熱して並べただけだったが、秘密がある。「食卓の真ん中に、彩りよいサラダを置くと、印象ががらりと変わる」と。
そんな魔力を持つ一皿が、生野菜を切って飾ってドレッシングをかけるだけで完成する。共働き家庭が増え、仕事に育児に介護にとますます忙しくなる社会で、サラダの需要は今後も伸び続けるだろう。
本書の監修者は業務用マヨネーズメーカーだが、自社製品を使ったレシピではなく、手作りのドレッシングを中心に紹介している。サラダ需要が高まれば自然と自社製品も売れるという読みなのだろう。
「取れ立ての野菜は塩を振るだけでうまい」とばかり言っていないで、こうした需要喚起の努力と人々が好む味も知っておきたい。(齋藤訓之)
魔法のうまドレ レシピ―大手コンビニ・デパ地下のプロが認めるドレッシング
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主婦の友社
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