記事閲覧
40年も前から、フリーやシェアという概念を実践
グレイトフル・デッドは、アメリカのカウンターカルチャーの象徴として有名な渋いベテランロックバンド。本書では、このバンドの活動の特徴を整理しつつ、現代のマーケティング論の先行事例となっていたことを分析している。
「ライブは録音OK! 音楽は無料で聞き放題。それなのに年間5000万ドルも稼ぐ。40年前からフリーもシェアも実践するヒッピーバンド、それが、グレイトフル・デッド。」
これは本のカバーのコピー。本文では、IT革命が起こるはるか前から、現在のネットビジネスで常識となっている「フリー」や「シェア」という考え方を、既に実践していた経緯が丹念に掘り起こされている。また「プレミアム会員」の作り方の真髄が項目別に楽しく読めるように工夫されている。
日本で翻訳版をプロデュースしたのが糸井重里氏。カウンターカルチャー全盛期の空気を胸いっぱいに吸って、学生運動にも情熱を注いだ昔を思い起こしながら、「俺の道は間違ってなかったのだ…」とつぶやいているかも知れない。(芹澤比呂也)
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
posted with amazlet at 12.08.10
デイヴィッド・ミーアマン・スコット ブライアン・ハリガン
日経BP社
売り上げランキング: 4536
日経BP社
売り上げランキング: 4536
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)