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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

[後編]いずれ、世界中の農場で通用する養豚家に……

豚や牛、野菜、肥料など幅広い事業を大規模展開する(株)はざま牧場。同社に勤務する有馬聡氏のもとを訪れた堺浩司氏は今回、有馬氏の働き方や仕事を通じて学んだことなどについて話を聞いた。
海外研修で学んだ考え方で農場改善

堺 有馬さんは海外研修にも行かれたことがあるそうですね。

有馬 ドイツに3カ月間、続けてオランダに4カ月間研修に行かせていただきました。

堺 計7カ月ですか。そんなに長い間研修に行くんですね。

有馬 これだけ長期間の研修で海外に出すのは、うちの会社でも初めての試みだったようです。研修に行ったのは僕が入社して1年も経たない頃だったんですが、社長の考えとしては、農場や日本的な考えに縛られる前に新しい考え方を学んで来てもらいたかったようです。そこまで御膳立てしてもらったら僕にも自然と使命感が沸いてきましたね。

堺 それは研修に行く方としても燃えますね。それで海外の農場はどんな感じだったんですか?

有馬 うちの農場と同じくらいの規模の養豚場で研修したんですが、作業人数はうちの半分以下でした。その分、作業は大変だったんですけど、向こうのスタッフはそれが普通だと思っていて作業も十分こなせているんです。

堺 日本のやり方と何が違うんですか?

有馬 機械化が進んでいるというのが大きなポイントだと思います。餌の量や時間も全部コンピュータで管理されていて、豚がどれくらい食べたかもデータ化されていました。おそらく社長はこういうことも学んできてもらいたかったんでしょうね。

堺 得るものが多い研修だったようですね。

有馬 そうなんですが、かなり悔しい思いもしました。オランダでは研修先をお世話してくれた日本の会社に仕事ぶりが報告されていて、その報告内容を知る機会があったんですが、僕の評価はもう最低レベルだったんです。なぜ研修に来ているのかまったく理解していない、やる気が感じられない、豚舎の水洗い作業ひとつとっても農場の求めるスピードについて来れていないとか書いてありました。

堺 さすがに厳しいですね。でも、うちも養鶏をしているので鶏舎の水洗いはするんですが、スピードだけではなく丁寧さも大事ですよね。

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