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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

経験を「見える化」計画的に作業する・・・・・・の巻

谷本 露地野菜を作っている農場がいいなと思っていたんです。独立するための技術を学ぶつもりでいたので。ハウスを建てるとなると資金も必要ですから。やめるつもりでいたわけではないんですけど、万が一、撤退することになっても借金を残していくわけにもいかないですし(笑)。

濱 うちはハウス栽培がメインですからね。でも、露地でも独立は簡単じゃないですよね。どうして独立しようと思ったんですか?

谷本 就農前は、カタログ通販をしている会社で営業や商品企画をしていたんですが、そのまま定年まで勤めるというのは無理かなと。向いてなかったんでしょうね。人に使われるのも嫌でしたし、独立しようかなと。といっても、もともとインドア派で、農業に関心があったというわけではないんですよ。

濱 そうなんですか。

谷本 独立する方法はいろいろと検討していたんですが、たまたま手にとった転職情報誌に新規就農の話が特集されていたんです。農業といえば息子が跡を継ぐ仕事としか思っていなかったので、そういう独立の仕方も面白いなと。自分が何も知らない分、農家の息子がやるのとは、また違った農業ができるかもしれないし、全然違った目で入っていけば、やりようによってはビジネスチャンスがある世界かなと思って。

濱 なるほど。三豊セゾンさんに入ろうと思った決め手は何だったんですか?

谷本 僕が入社した当時、この農場は法人化して7年ぐらい経っていて、思いのほか企業化していたんです。正社員が2人にパートさんも合わせると10人くらいのスタッフを雇用していましたし、レタスを契約栽培で出荷したりと独自に販売もしていた。社長に、ゆくゆくは独立したいという話をしたところ、農場の周辺で高齢化が進んでいて、いずれ土地も空いてくるだろうから近くで独立できるかもしれないということだったんです。農場の近くで独立できれば、同じようにレタスを作ってロットを増やすことで販売も有利にできるかもしれないと思って。

濱 待遇面は気になりませんでした?

谷本 給料が他と比べて高かった点は魅力でしたね。当時、嫁さんと3歳の子供がいたので。神戸から農場までは車で3時間くらいの距離でしたし、これなら何とかやっていけそうだなと思いました。従業員の中に年齢が近い人がいたのも大きかったですね。雇用したことがないところに、いきなり一人で飛び込むっていうのは、やっぱり怖いですから。

濱 そうですよね。初めてだと大変かもしれないですから。

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