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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

経験を「見える化」計画的に作業する・・・・・・の巻

谷本 実際に仕事をするようになってみると、前の仕事に比べて休みが減ったこともあって体はきつかったんですけど、精神的には苦になりませんでした。たぶん、農業に対して過剰な期待をしていなかったのが良かったのかもしれません。もしかすると僕の農業に対するイメージがかなり遅れていただけなのかもしれないですけど、農業法人といってもオーナー企業ですし、規模が大きいとはいえ、やっていることは家族経営と変わらないんじゃないかといういイメージを持っていました。

濱 といっても最初は、専門的なことも多いですし、何がなんだかわからないですよね。

谷本 そういえば、何がつらいって、どんな作業をするのかがわからないことが一番つらかったですね。当時の面積が今の6割くらいだったから成立していたのかもしれないですけど、基本的にやることは全部、社長の頭の中にあって指示に従って動くという感じでしたから。それに、水田が70枚くらいあったのですが、名前も付いていなくて、圃場の場所を聞いても、「大きな家の横」って言われたりして、どこの圃場のことかさっぱりわからなかったり(笑)。

濱 最初はそうなんですよね(笑)。

谷本 1年目はそんな調子でしたね。2年目になって次の作業が少し見えるようになって、3年目でようやく自分から動けるようになる。

濱 今日は何をやるのかっていうのがわかるようになって、自分で予定を組めるようになると大分楽になるんですよね。

谷本 そうなんです。僕の場合、前もってきっちり計画してやらないと気が済まない性格なので、いつ、どの圃場にどれくらい植え付けをしないといけないのかを計画表としてまとめたんです。もちろん田んぼにも全部番号を振って識別できるようにしました。そうして、社長の頭の中にあったことを目に見えるようにしていったんです。同じ時期に、みんなで月1回ミーティングすることにして、今月の仕事は何なのかということも前もってわかるようにしました。

濱 うちの農場でも同じようなことをしました。パソコンで予定を打ち出したりして。後から入ってきた人に説明するのにも、「これ見て」って言ったらわかってもらえるっていうのもあるので。

谷本 そうなんですよね。1年に1回しか経験できないことも多いですから、僕も見てわかるものは、なるべく見えるようにしました。その方がスタッフの成長も早いと思いますし。それに、早く成長してもらわないと僕のところに負担がかかってくるので(笑)。

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