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農・業界

(有)オーストリッチヒル(神奈川県相模原市)、ダチョウ飼育のベンチャー

  • 編集部
  • 2004年02月01日
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神奈川県相模原市の農業特区を活用し、ダチョウ飼育に乗り出した農業ベンチャー(有)オーストリッチヒル(同市、田所伸穂社長)が、昨年10月、冷凍包装食肉販売業の許可を得て、現在までに約150kgの肉(5羽分)を市内の割烹やフランス料理店、ホテルなどに供給した。

肉供給始まる

 神奈川県相模原市の農業特区を活用し、ダチョウ飼育に乗り出した農業ベンチャー(有)オーストリッチヒル(同市、田所伸穂社長)が、昨年10月、冷凍包装食肉販売業の許可を得て、現在までに約150kgの肉(5羽分)を市内の割烹やフランス料理店、ホテルなどに供給した。

 ダチョウは、欧州でBSE騒動が起きた時に食肉用として注目された。国内の需要はまだわずかだが、低カロリー・高タンパクのヘルシーな肉として人気が出始めている。1年足らずで成鳥になり、餌は牧草が中心、糞尿も少なく臭わないため飼育がしやすい。国内では現在約1万2000羽が飼育されている。

 相模原市は昨年4月、政府の構造改革特区「新都市農業創出特区」の認可を得て、オーストリッチヒルはその第1号として、運送業を営む田所社長が参入した。

「年々荒廃が進む農地の有効利用に役立てたい」との思いから、特区の利用を選んだという。 同社は農協から6600平方メールの農地を借り受け、現在90羽を飼育。田所社長は、「農業でもダチョウは認知度が低い分、これから市場を開拓できる市場創出型のビジネス。自分の責任で値を付け、売ることができるのも魅力で、これからそのおいしさをどんどんアピールしていきたい」と意欲をみせる。3年後に黒字化させ、5年後には年間1000羽の出荷を目標にしている。

 ダチョウは家きんに分類されず、農地以外でも飼えるため、最近は異業種や自治体などが取り組む例も増えている。

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