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人生・農業リセット再出発

今よみがえる、インカ帝国の秘薬

五風十雨__5日に一度は風が吹き、10日に一度は雨が降るくらいが農作物には好ましい、という意味である。転じて、天下泰平をいう。
五風十雨(ご ふう じゅう う) 5日に一度は風が吹き、10日に一度は雨が降るくらいが農作物には好ましい、という意味である。転じて、天下泰平をいう。

 南米大陸を太平洋プレートが押し上げて隆起させ、南北に7500kmも続くアンデス山脈。6000m以上の山が20座もあり、この地では「どのくらいの標高の所で生まれたの?」が初対面での挨拶である。ジャガイモ、トマト、トウモロコシを始め、世界中の食卓に欠かせない農産物の7割近くがここで発祥した。欧州の大飢饉を救ったのがジャガイモだったことは、周知のことである。

 空中の楼閣と呼ばれるマチュ・ピチュ遺跡で有名なインカ帝国。高度な文明を残すが、スペインで豚の飼育人だったピサロが、たった13丁の火縄銃と馬37頭に180人を連れて、この天下泰平の文明を壊滅させ、植民地にしてしまう。金銀財宝は奪われ、先住民は鉱山発掘で酷使されて激減する。

 食事をしなくても一日中元気で労働ができると、インカ時代から知られていたコカの葉。空腹感や恐怖心をなくすとしてお茶として飲まれるが、石灰などを混ぜて精製すると麻薬のコカインになる。北京オリンピックの100m陸上で世界記録を出したジャマイカのウサイン・ボルトは、同僚選手とともに薬物使用ではないかと疑われたが、実は彼らはマカの愛用者だったのである。

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