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シリーズ注目機・資材

タナカ2サイクルエンジン/ベルト式色彩選別機 カラレックスCLX-350

タナカ2サイクルエンジン

タナカ工業(株) 〒275-0016 千葉県習志野市津田沼3-4-29

TEL.0474-75-8553
世界で初めて2サイクルで、2000年排ガス規制をクリア

 刈払機、チェンソーで知られるタナカ工業(株)の開発したエンジンが、カリフォルニア州政府による西暦2000年施行の『車輌以外に使用されるエンジンに関する第2次排ガス規制(2000年排ガス規制)』をクリアし、このほど2サイクルエンジンとしては世界で初めて同州政府の認証を受けた。

 同社が承認を受けたエンジンは40cc。65cc未満のエンジンを対象とするクラスのものだ。

 規制値クリアの背景となっているのは「濃薄ガス分離掃気方式」という機構の開発であり、これによって従来エンジンに比べて未燃焼ガス(HC)と窒素酸化物(NOx)の合計排出量を約70%削減し、排ガスの清浄化を実現するとともに、副次的に燃費を30%も向上させる効果をもたらしている。

 同社では米国向け製品に搭載するものから今年9月に生産を開始する予定。国内販売については未定である。

 手持ち式エンジンの分野では、すでに1995年に「95年規制値」が定められているが、2000年施行の規制値はそれよりはるかに厳しくなった。

 今回タナカが達成した排ガス基準は、刈払機等の小型手持ち作業機などに使われる排気量65cc未満の小型エンジンの部門である。下表の通りその規制値レベルは、1馬力・1時間当りの未燃焼ガス(HC)と窒素酸化物(NOx)の合計総排出量で54g以下、一酸化炭素(CO)が400g以下、微少物質(PM)1.5g以下と定められている。

 これに対して、同社が開発した40ccの新エンジンでは、従来のエンジンに比べてHCとNOxの合計排出量を約70%削減した35.6gに、また、COについては規制値の4分の1以下の93gに抑えられている。

 今回の排ガス清浄化を実現した「濃薄ガス分離掃気方式」という機構について説明しよう。

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