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【特集】
待ってました日本農業の夜明け!イノベーションに挑む経営者の時代 続編 年の初めに言ってしまいます――何よりも自分に、そして時代に、同伴者たちに
- 編集部
- 2015年01月30日
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最後に、農業経営者としてまずは、お客様や取引先に支持される経営体であることを前提に考えて取り組みます。生産管理と食味の追求、6次化を合わせて、荒波を乗り越えていきたいです。取り組みとしては地味でゆっくりと時間がかかるでしょうが、正しく情報を伝えながら、時代を乗り切っていければと考えています。
【25
機械を汎用利用できる作物で輪作体系を構築中
有限会社内海アグリファーム
代表取締役 内海久俊(北海道むかわ町)】
農業の大勢が動く変革の年とのことですが、当社では昨年から今年にかけても大きな変化はありません。5年前にてん菜とカボチャをやめて、徐々に作物の整理を進めてきましたが、今年は新たに小豆を休んでその動きを加速するつもりです。1つの作物でしか使えない機械、もしくは専用機が必要な作物を減らして、機械を効率良く使っていきたいと考えています。
輪作体系を考える中で4~5年空けたほうが良いとされる作物もありますが、小麦と大豆、ジャガイモ(生食用)の3年輪作の体系化を基本にします。そのため、土壌分析をしながら勉強を進めていて、緑肥の作付けや有用な資材の利用などを積極的に取り入れています。長イモやキャベツともうまく組み合わせられればと考えています。
まさに経営革新の途上にあり、畑作と水稲作の複合経営として、正念場でもあります。施設は我慢しながら使っている状況ですが、更新する際にはJGAPに準ずる形で育苗にも施設野菜栽培にも活用しやすいものを計画しています。
昨年は米価が大幅に下落しましたが、むかわ町はここ3年ほど天候に恵まれて、水稲の収量は安定してきました。そこに昨年はアマゾーネ社のブロードキャスターを導入し、精密施肥を試してみたところ、増収という結果が得られました。さらに、仕向け先についても検討し、直売所で直接消費者に販売する量を増やした結果、米価下落の影響を乗り越えることができました。
農業者であるという自覚を持って、天候に合わせて、良い品質のものを市場に出していくという経営理念に則って進めるだけです。一気に変えることはできませんが、着手できるところから少しずつ取り組んでいきたいと思っています。
【26
新しい品目への挑戦も視野に
今年はチャレンジングな年に
柴田農園 柴田隆夫(愛知県豊橋市)】
豊橋のキャベツは、ここ6年くらいは調子が良かったのですが、昨年の秋から冬にかけて価格が下落してしまいました。その要因は西南暖地での大増産による影響を受けたためでしょう。米価の低下やタバコ、茶の大減反でキャベツの産地が増えています。さらに、愛知県内でもコメ作りをやめて野菜、特にキャベツを作る人が増えています。産地間だけではなく、産地内での競争も発生するようになり、ここにも目まぐるしいスピードで構造変化の波が来ています。
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