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天を測る気を読む

定量的なデータ・定性的な情報・考える時間を確保する

立春が過ぎ、やがて二十四節気の雨水を迎えます。立春の前の寒中、つまり二十四節気の小寒と大寒の計約30日間を、旧暦1年360日が縮小された時間とみなして、その昼夜刻々の気温、湿度、風向、風速等の変化から1年間の気象変動を占おうというのが、「寒だめし」という予測法です。

実際の圃場・園地で
2時間おきに観測を記録

以前お話ししたように、私なりの気象予測は、この寒試しに取り組むことから始まりました。それから、暦を遡って3カ月前なり6カ月前なりの天候を振り返って今後の気象の動きを探ったり、月や金星などの天体との関連を考えたり、さらに五運六気(運気論)まで研究してと、気象予測にはずいぶん入れ込んだものです。最近は、そのように記録したり考えたりすることにはあの頃ほど熱心ではありませんが、あの過程でいつも身の回りと自然の動きに関心を持ち、そこで感じ取った情報から先を考えて行動する癖が身に付いたと思います。
その癖をつけるヒントとして、寒だめしについて振り返ってみましょう。
寒だめしは江戸時代に流行した予測法ですが、自分も実践しているという方はいらっしゃるでしょう。私の場合は、弘前市の隣、田舎館村に伝わる「寒の刻積」(かんのこくづもり)という古文書と、それに書かれたことを実践している人たちに教わりました。この文書は江戸時代中期に土地の中村善時という人が記したものです。
その実際は、たとえば今年の場合で言えば寒の入りが1月6日、寒の明け(節分)が2月3日で、この期間にデータを取ることになります。観測するタイミングは、30日を360日に引き延ばすわけですから、観測する1日当たり12回、つまり2時間おきのデータが必要で、つまり昔の一時(いっとき、ひととき)ずつということです。
大事なことが3つあります。
(1)まさにその現地で観測すること。
(2)観測は定量的なものだけでなく、定性的にも行うこと。
(3)慎重に分析すること。
(1)は、県内ならいいのでも、市内・町内・村内ならいいのでもなく、まさに自分が営農する圃場なり園地なり、その現場で取るべきということです。

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