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顧客に喜ばれる麦・大豆づくり

~豆腐と大豆をつくり続ける意志~

大豆は手間がかかる作物だ。病虫害、雑草害、連作障害、湿害との戦いが続く。それでも大豆をつくり続ける理由をどう捉えるか。今回は、20 年来の付き合いを続ける大豆生産者と豆腐屋の考え方を紹介するとともに、現在の大豆市場の抱える課題を生産量と価格の側面から見ていきたい。 (取材・まとめ/平井ゆか)
国産大豆の用途の中で比率が最も高いのは豆腐・油揚げである。豆腐・油揚げに使用される大豆は2014年度予想で約45万t、そのうち輸入大豆が約38万t、国産大豆が約7万tで全体の18%に相当する。
豆腐業界にもマスマーケットとニッチマーケット、その中間のマーケットがあるのは他業界と同じである。国産大豆100%の豆腐は、その量に限界があるため、ニッチ商品として展開されているケースが多い。
ニッチ商品の展開例に、国産大豆100%のこだわりの豆腐をつくる奈良・五条市の伊勢屋豆腐店がある。そこに大豆を納めている生産者の一人が、秋田・大潟村の(有)せりたの代表取締役社長の芹田省一氏(65)である。両者とも経営は厳しいと言いつつ、豆腐と大豆をつくり続けている理由は何か。

大豆をつくり続けるのは自分の生き方

(有)せりたは、コメ(8ha)、小麦(4・6ha)、大豆(7・6ha)、小豆(1ha)、枝豆(1ha)、ダイコン(4ha)、ネギ(0・1ha)を生産している。水稲・小麦・大豆の2年3毛作の連作体を確立している。
大豆は、黄大豆のリュウホウと青大豆のあきたみどり、黒豆の丹波黒系統の大がた黒豆を生産し、加工せずにそのまま大豆として販売したり、きな粉や甘納豆に加工して販売したりしている。
あきたみどりと枝豆用の尾浦(おうら)の一部は、豆腐用として伊勢屋豆腐店で使用されている。それぞれ3~5袋程度の少ロットだが、こだわりの豆腐をつくる伊勢屋に共感して出荷し始めた。
「伊勢屋さんがつくる豆腐は本当においしいので」
大潟村は無農薬、減農薬栽培が多い地域で、芹田氏も無農薬栽培している。そのため、大豆を生産するには、より一層、気を配り手間をかける必要がある。
「手間はかかりますが、除草には手を抜きません」
芹田氏は、無農薬栽培を可能にするため、アッパーロータリーに播種機をセットして耕うん同時播種をしている。この方法によって除草作業の効率が良くなる。また、中耕・培土するまでトラクターで畑に入らずに済むため、排水性と保水性が良く多雨でも干ばつでも、発芽と生育が安定するという。

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