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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

日野の2tください(堤真一TVコマーシャル)

僕の名前は馬場惣平、ガンガンいけてる色白、笑顔がキュートだと言われる22歳のイケメンです。北海道岩見沢で父と一緒に米国大豆、小麦、ソバをデッカクやっています。この冬は僕にとって感動と驚きの経験となりました。
今までにニュージーランドに1年間と米国・ノースダコタ州の農場に2回行き、やはりビッグな米国農業の賢さをしっかりと肌身に感じてきたのですが、 「ちょっと毛色の変わった金髪・ブルーアイに興味はないか?」と昨年の春頃に、誘惑とも思える悪魔の囁きがあのヒール・ミヤイさんからありました。
きっかけは、2013年3月に両親と父の友人とヒール・ミヤイさんたちがオーストラリアに行ったことです。なんでもヒール・ミヤイさんが79年に働いていた農場や第二次大戦中の日本人捕虜収容所を訪れたそうです。その農場は当時よりも大きくなり、経営も次の世代に受け継がれたと聞いていました。渡航に関してチラッと両親に話をしましたが、思い切って昨年12月4日に千歳を出発して成田経由のJALの深夜便でオーストラリアに向かいました。
日本を出発するときに、正しくは用意してはいけない物があります。それは農作業に使うと思われる作業靴や作業服です。シドニーの税関検査で、これは何に使うのだ?と聞かれて、特別出演のアジア系が売りのニューハーフ・バーに出ます……なんてことは言えないので(笑)。その点、ジーンズは作業着にもなるし普段着でも使えるので便利ですが、農作業に必要なものは現地で買うことを過去の経験から学びました。
本来であれば労働になる可能性もあるので正規のビザやワーキングホリデーを利用するのが基本ですが、手続きに手間がかかるし、今回は5週間と短期なのであくまで観光を兼ねた視察?!だと勝手に理解してネットでビザを取りシドニーに向かいました。
到着後に入国検査で並んでいると、私の前にハデな格好をしたアジア系の若い女性2人が入国審査官からかなりしつこく質問を受けていました。話すアクセントから明らかに日本人ではないし、この手の女性たちが単なる観光目的でない場合もあると聞いていたので審査が厳しくなるのは当然で、その後、彼女たちはTVのシーンでよくある、係員に付き添われ別室に行き出発地に返されるのだろうかと考えました。もしかしたら官憲から「JALなんか乗らないで初めからユーガイズはナッツ・リターンの飛行機に乗ればよかったのに」なんてことにならなければと心配しました。
私は審査官からは一切の質問もなく入国できました。ありがたや菊のご紋は決して世界を裏切らない“ガッド・ブレス・ジャパニーズ・パスポート”なのです。
シドニーから最終目的地のメルボルンに到着してスーツケースを手にしましたが、具体的に誰が迎えに来るかは打ち合わせをしていませんでした。でも、心配は要りません。だって、経験に基づく揺るぎのない自信があり、ヒッチハイクしてもたどり着くつもりでしたから。

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