記事閲覧
「10月15日ごろに終わる稲刈りの後、堆肥の牛糞を入れ土壌を乾燥させます。今回は播種の時期を早め適期までに終えたので、発芽も生育も良好です」
品質については、多田氏は試食会にも参加し、実需者のうどんの色に対する要望も聞いてきた。追肥を増やせば収量が増えるが、色が黒ずむため、追肥を抑えているという。
うどんには、タンパク質が中程度(7.5%~10.5%)の中間質小麦が使用されることは2月号で述べた。さぬきの夢2009のタンパク質量は低めの8%台である。県としては、ランク区分はBランクになるが、ランクよりもうどんの適性を選んできたといえる。
県によると最近、タンパク質はもう少し高めの9%台のほうが加工しやすいとの声もあるという。出穂期ごろの追肥を増やせばタンパク質も高めに安定し収量も確保できるが、タンパク質を上げると小麦粉の色が黒ずみ商品価値が下がるというジレンマがある。
うどんの品質として好まれる白い色、タンパク質含有量が影響する加工適性、これらと収量とのバランスをとるために、いま、関係者の間でさらなる検討が続けられている。
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)