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新・農業経営者ルポ

ワーキング・ホリデーを利用したおもしろがる多角化農業経営



突き進んだ先にできた太い一本道

ケールとの出会いが村瀬を一変させたといっても過言ではない。では幼少時代はどうだったのか。
「子どものころは好奇心旺盛なんてことはなかったね。おとなしいほう。その反動がいま出ているのかな。突然目覚めるタイプなんだよね。自宅のログハウスにしても、建てる前まではいいとは思わなかった。子どもも増えてきたので親と同居していられないとなったときに、一番安く建てるにはこれしかないと思っただけなんだよね。コテージの1棟を担当していたときなんかは正月の三が日しか休まなかったよ」
そんな村瀬に家族の反応は必ずしも好意的ではないそうだ。
「でもね、自分だって親父とは意見が合わなかった。畑作専業ということでは一致したけど、それ以外はまったく考え方が違うもん。北海道でこんな外国人を受け入れて、手間のかかる作物をやっているところはまあないから、家族も大変だと思うよ。でも、家族の理解を得るまで待っていたらいつまで経ってもできないから見切り発車だよ。猪突猛進型っていうか。自分が100mくらい先に行って、家族が後から『しょうがないな』と言いながらついてくるみたいな感じかな」
村瀬の脳裏にはきっと日々おもしろく、農業や従業員と接したいという考えがあるはずだ。収入がどうとか支出がどうなどという物差しで推し量ってはいけない事業がそこに展開されている。いずれ彼の築いてきた道筋が家族に間違いでなかったと思わせる日も来るのではないだろうか。        (文中敬称略)

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