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特集

国産Non-GMOトウモロコシの今 需給課題をクリアするために

今年、子実トウモロコシの播種面積は約180ha(北海道は約130ha)。まだまだテストのレベルを超えてはいない。しかし、この取り組みのパイオニアでもある柳原氏(長沼町)から奥野氏(加古川市)へという長距離耕畜連携、花巻市での盛川氏と高橋氏の地域内連携に加え、大手商社を経由した飼料メーカーへの供給や、菓子・シリアルへの提供も始まった。しかし、そうした需要のあるケースでも供給量を拡大できずにいる。その最大の理由は、乾燥貯蔵設備の不備。まだまだ多くの課題を抱えている子実トウモロコシ生産であるが新しい可能性も生まれてきている。今回の特集では、2015年夏段階における我が国の子実トウモロコシ生産に関する現地報告を各氏にお願いした。併せて今月号の「江刺の稲」もお読みいただければ幸いである。(編集部)

未来を拓く子実トウモロコシ
その可能性と課題

パイオニアハイブレッドジャパン(株) 畜産事業部 北海道事業所 小森 鏡紀夫

【品種と栽培環境】

トウモロコシは世界において収量ベースで最も生産されている最大の作物である(約8億7000万t:2012年FAO統計)。同時に世界的に見ると最も育種開発が進んでいる作物でもある。これは食用、飼料用、工業用と様々な用途に適性が高い作物であること、古くからハイブリッド化が進み、極寒冷地以外あらゆる国、地域で栽培が可能となったためである。
[輸入に代わる需要増大]
一方日本国内においては約1540万t(面積に換算すると150~190万ha前後:平均収量を現在の日本での平均値8~10t/haとした場合)の需要がありながら、そのほぼ全量を輸入に頼っている。国内で栽培されているトウモロコシは子実生産用でなく、主にサイレージ用(9.2万ha)とスイートコーン(2.5万ha)である。
[高い生産性に注目]
トウモロコシにも種類があり、これらは用途によって使い分けられているが、輸入もしくは栽培用で導入されているトウモロコシ種子はほとんどがデント種かフリント種(ないしはその交配種)である(図1)。
日本において身近なスイートコーンは別な種類であり、生食用野菜の一種として考えるべきで、子実用トウモロコシは違うものであることに留意したい。
図1に示した5種をさらに開発して、海外においてはエタノール生産性の高い品種や家畜の高い生産性に寄与する高エネルギー品種、コーンスターチ生産に適した品種の選抜も進んでいる。

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