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トウモロコシのはなし

分類と栽培・輸入の歴史

はじめに 読者の皆さんであれば、ここ3年ほどの本誌の記事を読んで、子実トウモロコシ栽培に対する盛り上がりを肌で感じておられることと思う。 畑作での栽培もあり得るが、特に「水田イノベーション」のなかで再三、子実トウモロコシの栽培意義を伝え、需要家である畜産農家の情報も取り上げてきた。とはいっても、「なぜ、今トウモロコシなのか?」「そもそも子実トウモロコシとは何なのか?」と疑問を抱きながら読んでいる方もいらっしゃるのではないだろうか。
それを理解いただくには、まずトウモロコシそのものについて知っていただくことが一番の近道ではと思う。この連載では、ごく基礎的なことからトウモロコシについて学びつつ、その魅力を考えていきたい。

トウモロコシの分類

トウモロコシは言わずと知れた世界三大穀物のひとつである。ほかの主要穀物であるコメと小麦はC3植物だが、トウモロコシはC4植物で、より光合成能力が高く、高温や乾燥、強い光、土壌の窒素が少ない条件下でも生育が有利である。古くから栽培種として全世界的に活用されてきた歴史があり、かなり広域で栽培が行なわれてきた。
日本では、「トウモロコシ」というと、スイートコーンをイメージする人が多いだろう。しかし、実はひと口にトウモロコシと言ってもいくつかの種類があり、用途もそれぞれ異なっている。
トウモロコシを分類する方法としては、形態・生理生態(栽培地とその特徴を組み合わせた)区分と粒質区分の2つがある。一般的によく知られ、使われているのは後者の粒質区分である。

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