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顧客に喜ばれる麦・大豆づくり

三重県産小粒大豆「すずおとめ」地産地消のかたち

三重県産の小粒大豆「すずおとめ」は、県内で納豆に加工され、「鈴乙女納豆」として主に県内で販売されている。納豆メーカーの(株)小杉食品はあえて地産地消型の商品づくりにこだわってきた。地元のJAと生産者、問屋、小売業者、地元住民による地産地消の取り組みを紹介する。 (取材・まとめ/平井ゆか)
三重県で「すずおとめ」が生産されるようになったのは、(株)小杉食品代表取締役の小杉悟氏が三重県産の大豆を原料に小粒納豆をつくろうとしたことがきっかけである。三重県菰野(こもの)町の大豆生産者は、小杉食品からの提案を受け、納豆用の小粒大豆すずおとめの契約栽培を始めた。現在、年間約40tを生産している。

価格競争に翻弄されない地元産大豆を使った納豆

三重県桑名市に本社・工場を構える小杉食品は、国内外の大豆を原料とした多様な納豆を製造し、東海地方を中心に販路を持つ中堅の納豆メーカーである。設備の整った工場を持ち、さまざまな商品を展開してきた。
最初に三重県産大豆の納豆を発売したのは2004年。小杉食品が地産地消の納豆・大豆に注目するようになった理由は、納豆業界を取り巻くさまざまな状況の変化による。
新潟から移り住んだ初代が創業したのは1933年。西日本に納豆文化がまだ広まっていない時代のことだ。東京で食べられている納豆という意味で名づけられた「都納豆」を主力に、東海地方の納豆文化の醸成に一役買ってきた。

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