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筆者は多くの成功した農業経営者を見てきた。彼らの多くはむしろ条件には恵まれない人々だった。条件の悪さをボヤク者に成功などあり得ようもない。しかも、努力したからといって成功するとも限らない。それが経営であり、人生だ。それでも己の未来に向けて見る前に飛ぶことのできる者にだけ農業経営者としての成功が与えられるのだ。
「新規就農者」などと鳴り物入りでチヤホヤされるいまどきの若者に、熊谷の24歳の夏に学んでほしい。
(文中敬称略)
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熊谷市夫 クマガイイチオ
(有)熊谷園芸
代表取締役
1950年、山形県最上郡鮭川村生まれ。中学卒業後、就農。約1haでの稲作のほか、冬場は薪炭生産や出稼ぎをする暮らしを24歳まで続けていた。父親との喧嘩を機に長野県茅野市のリンドウ農家に修行場所を求めて家出する。紹介状もない飛び込みの研修申し込みはやがて父も認めるところとなり、45日間の研修を経て、その年からリンドウ生産に取り組む。リンドウで全国一の単価と生産量を誇る生産者となるも、89年にバラ生産を開始。その後、技術革新と規模の拡大を行ないつつ現在に至る。
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