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アルパカファームの経営・労務事件簿

IT導入にためらっていませんか

前回、晴れて法人化したアルパカファームは、その後順調に生産量を増やし、売り上げ前年度比120%を達成。とはいえ、作付面積を広げた割には収穫量が伸びず、藤田社長は考え込んでいた。

今回のキャスト
社長 藤田 匠
社員 西園時 千代
社労士 伝法院 千里
藤田 そうだ、千代ちゃん、管理日誌持ってきてくれる?
千代 はい社長、どうぞ。でも、このノートを見て、いったい何がわかるんですか?
藤田 こういうデータが大事なんだよ……あれ? バイトさんが担当した8月5日の内容がめちゃくちゃなんだけど、どうしたんだろう。千代ちゃん、ちゃんと書き方を教えてくれた?
千代 えっ、私からは何も言ってませんよ。
藤田 え~!? それは千代ちゃんの役割でしょ。ほら、このバイトさんがかかわったハウス、全部収量が悪いね。千代ちゃん、どうしてくれるんだ。
千代 そんなこと、後から言われても困ります。なんで事前に言ってくれないんですか。
…………
伝法院 こんにちは。あれ? どうしたんですか、珍しく言い合いなんかして。
藤田 伝法院先生! いやね、今年の収穫量が思っていたよりも上がらなくて、どうしてかと思ったら、バイトさんが書いた日誌の内容がおかしいのですよ。
伝法院 そういうことですか。お二人とも日誌の内容にこれまで気がつかなかったということは、そもそも普段はあまりデータを活用していないようですね。
藤田 言われてみると確かに。おかしい、どうしてだろうと漠然と考えていただけで、原因がわからないままだったんですよ。
伝法院 そうですか。でも、データはとても重要ですよ。それに、バイトさんを含めた3名のコミュニケーションという面でも、足りていなかったようですね。
藤田 わざわざミーティングとか研修はほとんどしていないので、どこまでバイトさんが理解しているのかまでは気が回っていなかったような……。最近は会合やお客さんへの配達も多くて、なかなか顔を突き合わせる時間がなかったですね。

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