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トウモロコシのはなし

畜産飼料としてのトウモロコシ

飼料原料の約50%はトウモロコシ由来

第1回でも紹介したが、輸入トウモロコシの約75%は畜産飼料として使用されている。その大半は飼料メーカーの生産する配合飼料となって、畜産農家に届く。
配合飼料とは、さまざまな飼料原料を使ってバランスよく配合調製された飼料のことである。飼料には、粗飼料と濃厚飼料の2種類がある。粗飼料は牧草やサイレージなどの青草由来の繊維質が中心で、濃厚飼料はトウモロコシ、大豆などデンプンやタンパク質含量が高いものから成る。一般的に配合飼料は濃厚飼料のことを指している。
自家配合飼料(原料を単味で購入し、自分か契約工場で配合する飼料)を使う農家もあるが、栄養学の知識を持って配合設計をする必要があるため、総数で見るとあまり多くない。
海外では畜産飼料にその地域の特産物を活用してきた。もともと家畜は肉や乳を取ると同時に、堆肥用の糞を集めることを目的に飼われていた。そのため、ヨーロッパでは麦類が、米国ではトウモロコシが飼料原料の主流になっている。
日本は畜産の大規模化が進んだ戦後、米国式畜産を導入したことから、トウモロコシ主体の濃厚飼料が多用されている。昨年の配合・混合飼料の原料使用割合(図1)を見るとトウモロコシは45.3%を占める。そのほかグルティンフィードやグルティンミール、トウモロコシ蒸留かす(DDGS)を含めると、トウモロコシ由来原料は約50%にも上る。

畜産経営を悩ます
飼料費の高騰

図1に畜種別の生産費および農業経営費に占める飼料費の割合を示した。畜種によって差はあるものの、飼料費は生産コストの4~6割を占めている。10年前はこれよりも1~2割飼料費の割合が低かったことを考えると、2008年のトウモロコシ高騰以降、いかに畜産農家に打撃を与えているかがわかる。

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