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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
熱烈歓迎 ヒール宮井先生!
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第93回 2016年02月04日
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そのヘニングがL社のカルチベーターに愚痴をかました。何でも作業機前方に装備されたマーカーが、折りたたみ時にクラース・トラクターのフェンダーに当たってしまうとL社のセールスに伝えたら、「フェンダーに当たらないトラクターに交換することを勧める!」と暴言を吐いたそうだ。さすがレムケン・クオリティーだ。
小作人根性のまま
彼に近隣の農家を紹介してもらった。名前は忘れたが、興味深い話をするオヤジだった。私の農場の作業風景をユーチューブで見ながら長沼で栽培している作物や農地の価格を説明すると、彼がこう質問した。
「私はこの地方で11代目の農家でやっと60haにすることができたのに、なぜミヤイさんはたったの3世代目で私よりも大面積にすることができたのですか?」
さー困った。人よりも努力したから? それは違うなと感じていたので、こう答えた。
「戦争に負けて小作人根性を持った生産者が発言できるようになった。その数は戦前の10倍だ。その後、幸か不幸か70年で小作人根性を持った者とその遺伝子を引き継ぐ者の多くは農村から都市に向かった。そこではあいかわらず小作人根性同士しか理解できない文化圏を作り、規模拡大が歴史的必然なのにそうさせなかった。その理由は小作人根性を持った人たちに聞いてみないとわからないが、たぶん農政を信じないで自分のやり方やアンチ・アメリカ的なユートピアを信じた結果だと思う。だが私の祖父、父、私は豊かさを目指す日本の農政を信じたので、社会主義的な前頭葉を使う農業は行なわなかったから。たぶんそれは冷戦後の東ドイツ農業と似ているのではないか」
小作人根性のまま
似非ボスになった挙句
彼に近隣の農家を紹介してもらった。名前は忘れたが、興味深い話をするオヤジだった。私の農場の作業風景をユーチューブで見ながら長沼で栽培している作物や農地の価格を説明すると、彼がこう質問した。
「私はこの地方で11代目の農家でやっと60haにすることができたのに、なぜミヤイさんはたったの3世代目で私よりも大面積にすることができたのですか?」
さー困った。人よりも努力したから? それは違うなと感じていたので、こう答えた。
「戦争に負けて小作人根性を持った生産者が発言できるようになった。その数は戦前の10倍だ。その後、幸か不幸か70年で小作人根性を持った者とその遺伝子を引き継ぐ者の多くは農村から都市に向かった。そこではあいかわらず小作人根性同士しか理解できない文化圏を作り、規模拡大が歴史的必然なのにそうさせなかった。その理由は小作人根性を持った人たちに聞いてみないとわからないが、たぶん農政を信じないで自分のやり方やアンチ・アメリカ的なユートピアを信じた結果だと思う。だが私の祖父、父、私は豊かさを目指す日本の農政を信じたので、社会主義的な前頭葉を使う農業は行なわなかったから。たぶんそれは冷戦後の東ドイツ農業と似ているのではないか」
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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