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【海外レポート】
ヒール宮井のアグリテクニカ訪問記(後編)
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第2回 2016年03月09日
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日本やアメリカあたりの乗用車でオートマチック・トランスミッションは標準装備で、あえてマニュアル・トランスミッション仕様にしたくても、そんなものは歴史の片隅に埋もれた存在であることはわかっているが、ヨーロッパではあのベンツでも7割くらいはマニュアル仕様だ。どうしてなのか現地のオーナーに聞いてみたら、「燃費がいいから」と明確な答えだ。確かに数%はいいだろう。では、ヨーロッパ社会が理想でありたいと信じるエセ・グリーン野郎が多くいるこの日本で、なぜ燃費を向上させるマニュアル仕様が廃れたのか。答えは簡単だ。ヨーロッパが理想社会ではないことに気づいているからだ。
では、現地では普通の扱いなのに、日本ではブランド扱いしてくれるエセ・ヨーロッパ信仰は農業にどう影響を及ぼすのか。トラクターでも現地ではマニュアル仕様を選ぶ生産者が多いと聞くが、北海道のマトモナ生産者がアド・ブルー仕様、コモンレール280馬力、710mmのタイヤを履いたトラクターでマニュアル仕様を購入するのか、その前に販売店がそのような仕様のトラクターを売るのか、という話だ。
では、現地では普通の扱いなのに、日本ではブランド扱いしてくれるエセ・ヨーロッパ信仰は農業にどう影響を及ぼすのか。トラクターでも現地ではマニュアル仕様を選ぶ生産者が多いと聞くが、北海道のマトモナ生産者がアド・ブルー仕様、コモンレール280馬力、710mmのタイヤを履いたトラクターでマニュアル仕様を購入するのか、その前に販売店がそのような仕様のトラクターを売るのか、という話だ。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
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