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アライアンス候補は国内では一騎当千の農業者ですから、創業時は3農場のみ。14年、15年で一気に増え、現在は全国約40の農場・農業法人、農業参入した企業が仲間に加わりました。品目も野菜から果物、コメなどの穀物、水産までと多種多彩です。接着剤はやはりグローバルGAPでした。
日本の農産品は「安全・安心」と言われますが、それはイメージの話です。国際安全規格を取得しなければ、輸出はおろか国内展開する外資系の大手スーパーにすら売れないのが現状です。実際、仏・カルフールや英・テスコ、米・コストコといった世界の大手流通は、グローバルGAPなどの国際認証取得を取引条件として求めています。グローバルGAPの取得は、世界の農業者と同じ土俵に立つ最低限の参加要件だと思います。
韓国では輸出用農産物生産者のグローバルGAP取得が基本ですし、アジアの新興国とアフリカ諸国での取得数も急増中です。日本の生産者はアジア諸国でも大きく後れを取っています。
しかも、グローバルGAPをはじめ、食品の安全規格を司る組織のGFSIは、カーギル、ウォルマート、ネスレ、テスコ、メトロ、イオンなど食品流通のメガプレーヤーによって構成されています。彼らに加えて日系の流通業も経済成長が見込めるアジアの新興国に積極出店するでしょう。その調達が世界標準で行なわれれば、いずれ国内の日系スーパーでも適用されかねません。「輸出しないから関係ない」とはいえないと思います。
当社は、メンバーとなった先に、本質的なグローバルGAP取得に向けたコンサルティングと農業現場で開発した生産情報管理システムを提供しています。国際的にはグローバルGAP取得に1~2年かかると言われていますが、当社のフランチャイズパッケージでは3~6カ月程度で取得までレベルアップを図っています。フランチャイズパッケージ導入コストも作付面積に応じた課金のため、生産者が独自運用で取得するよりも安価です。
アライアンス先が拡大したもう一つの要因は、フランチャイズでありながら、産地や農場のアイデンティティーは維持したことです。生産方法に関する規定は一切設けていません。地域の特性に合わせて行なわれる農産業には、地域の気候風土というアイデンティティーが存在するからです。自らのブランドで展開もでき、当社のブランドでの展開も可能という選択的ブランド戦略もフランチャイズサービスとしては新しい形です。
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