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読者座談会

よその地域を合わせ鏡にして2016年の農業界の展望を語ろう!


――小作料の相場はいかがですか?
黒川 来年から小作料をうちらのほうで30a未満の田んぼが10a当たり1万5100円というのが農業委員会が出している価格なんだけど、その価格ではやりくり立たない。
今井敏 えっ! うちのほうは7000円やで。1ha区画だと1万円。
黒内 帰りたくなった(笑)うちは1万7700円。Facebookでも話題になったことありますけど、うちのほうは、セミクローラ使わなくても、20馬力の2駆のトラクターでも代かきができる好立地条件なんで、離農する人がまずいない。逆に専業農家でも10haくらいだとコメつくるのやめないんですよ。ハッキリ言えば、14年の米価ならまず赤字ですからね。後継者がいないのに、年金で、75歳のおっちゃんが6条刈りコンバイン買うんですよ。
今井敏 水利費はどうなん?
黒内 水利費は生産者もち。一昨年までは土地改良費があったんですけど、地権者持ちなんですよ。だから、それまでは良かったんですけど。
黒川 うちらは一番大きい90haの人が言い出して、受託組合をつくって値段を統一しようという話になった。30a未満の区画で1万1000円という設定で。俺だけが安易に下げたら問題になるから、誰か音頭を取ってくれる人が必要かな。
黒内 こちらは30haが一番大きいところなんで、音頭をとるひとがいなくて、基本農協なんですよね。
今井敏 その点は、進んでるで。俺らも次の世代になるんやけど、昔から機械銀行っていうのがあって、一率に決めといてくれたから、どこに頼んでも小作料は一緒やねん。エリアが離れていたら、近い人を紹介する。その代わり、うちのエリアで出てきたら俺に相談してくれよという暗黙の了解がちゃんとできてる。
黒内 暗黙の了解はうちにもありますけど、それを破る人間も必ずいるわけで。ただ、これから5年、10年で辞めていく人も確かに多いには多い。今年も2ha増える予定です。それにしても、うちのほうは土地を手放す人が少ないんですよ。土地は自分で持ってる。買うとしたら10a当たり85万円かな。一番高いところは250万でしたけど、いまだに借金残ってますもん。
今井敏 うちは売ってくれっていわれたら150万円くらい。だけどな、10aに150万円払うってことは、小作料で言うたら、150年分払ってることになるんだよね。
北川 北海道は30万円くらいかな。
今井敏 勝部さんの栗山町でも千歳空港まで40分くらいのところで10haで2000万くらいやもんな。

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