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黒川 うちは去年60a買ったところで、10a当たり30万円。全然、規模違うんだけど。
黒内 これからは離農したいから土地買ってくれって言われても、いまの米価を考えたら採算合わないじゃないですか。ましてや、うちの地域は土地も小作料も高いから。
今井敏 14年に1500万円出して田んぼを1ha買ってん。いまはつくってくれじゃなくて、持っててもしょうがないし買ってよと。でも、1500万円払うんやったら、北海道で10ha買うたほうがいいかな(笑)北海道だと半年しか作れないけど、失敗して逃げて帰ってきても、また売ればいいし。ほなわかった、4人で北海道に行こう!
黒内 いいですね! でも北海道に行かなくても、府県でも人口減少は進んでますよ。試算だと2050年で東京も減るんだっけ? 東京でさえ人口が減るんだから、そのときに地元を誰が守るかっていったら、農家しかいないと思う。
今井敏 黒内くん、真面目やな。俺、2050年のこと考えられへんもん。いま、北海道がほしい(笑)
それにしても、今日はさわやかな面々が集まったな。
黒内智治 周りから見たらここにいるやつら、相当ガラ悪いっす。マフィヤの集会かって思いますよ。
一同 (爆笑)
――現場のリアルなトークをありがとうございました。 (文中敬称略)
今井 敏
(滋賀県甲賀市)
1968年生まれ。(有)るシオールファーム代表取締役。JA職員を退職後、義父の経営する同社に就農し、08年より代表取締役を引き継ぐ。水稲、小麦、大豆、イチジクのほか花や野菜を少量多品目で栽培し、敷地内の直売所にて販売。経営面積は約102ha。1998年に若手の農業者と出資して、水田転作の麦・大豆の作業を請け負う(有)共同ファームを設立し、代表取締役をつとめる。作業請負面積は、約のべ450ha。
黒川 義治
(新潟県上越市)
1968年生まれ。(株)花の米・代表取締役社長。経営内容は水稲35ha。減農薬栽培、への字農法を採用し、自社ブランド「花の米こしひかり」として全量直売。13年よりカニ殻肥料を使った「越後かに米こしひかり」を地域の特産品として販売開始。冬場に餅などの加工品を手がける。
黒内 智治
(栃木県高根沢町)
1975年生まれ。黒内牧場代表。農業大学校を卒業後、就農。家族で酪農 と稲作の複合経営を営む。経営内容は、酪農、水稲約20ha 、畑作17ha(ビール麦、イタリアングラス、裏作のデントコーン) と 作業受託(稲刈、稲WCS の収穫・梱包、稲ワラの集積)など。
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