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紀平真理子のオランダ通信

国連SDGsと認証ラベルの活用

昨年10月にロッテルダムで行なわれたMax Havelaar主催のSDGs(持続可能な開発目標)に関するイベントに参加した。2015年に国連により国際目標であるSDGsが採択されたことにちなみ、MDGs(ミレニアム開発目標)の反省と今後15年間について考えるためのイベントとして大いに盛り上がった。
SDGsは大きく分けて経済・社会・環境分野合わせて17の目標と169のゴールからなる。
Max Havelaar(またはオランダ商社のコーヒーオークション)とは1860年に出版されたオランダの古典小説であり、19世紀、20世紀初頭の東インド会社による植民地での強制栽培制度を告発し、主人公が地域の農民のために立ち上がる話である。
フェアトレードの認証ラベルで有名なMax Havelaarはこの小説から来ている。1988年に発展途上国との取引においてフェアな価格を維持するため、オランダで Max Havelaar財団は設立された。
認証ラベルはオランダでもサプライチェーンや地域振興のために重要視され、さまざまな目的と基準がある。まずサプライチェーンに必要なキーワードは3P(People/Planet/Profit)と3E(Environmental/Economical/Social Equity)である。そのうちSocial Equity(社会的公正)に重きを置いているのがMax HavelaarやUTZ認証のフェアトレードであり、Environmental(環境)重視がEKO、Bio、AB、Demeter認証などのグリーントレードだ(表参照)。

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