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今月の数字

0.4%台(日本及び中国における人口に占める正月の海外旅行者比率)

日本政府観光局によれば、2015年の訪日外国人客数は1,974万人に達し、前年(1,341万人)に比べ47%増の過去最高を記録した。
とくに、中国は499万人と、前年241万人の2倍以上、一昨年131万人の3.8倍に急増した。16年に旧正月前後の休暇である春節を海外で過ごそうと考えている中国人は600万人に上るといわれている。この数字を多いと見るか少ないと見るか。
日本人の場合、15~16年にかけての年末年始で1泊以上の旅行者数は国内が過去最高の2,996万人、海外旅行人数は62万人と推測されており、海外に出かけるのは人口の約0.47%だ。中国人の場合も春節を海外で過ごそうと考える600万人は人口13.6億人の約0.44%。割合としては日本と同程度だ。本来、中国人も旧正月は家族と過ごす人が大半であり、大掃除をして家を飾り、大晦日は中国版の紅白歌合戦を観て、お年玉やメッセージを交換し、お寺やイベントに出かける。
日本と大きく事情が異なるのが「出稼ぎ労働者」の存在だ。中国の国家統計局によれば、14年時点で中国の人口は13.6億人。そのうち7.5億人は都市人口、6.2億人は農村人口であり、その比率は55:45と10年に都市人口が公式に初めて農村人口を上回って以来、その数は年々増加している。しかし実際には、中国総人口のうち農村戸籍保有者は約8.7億人であり、差分の2.5億人超は農村に戸籍を残したまま都市部に移り住んでいる農民工及びその家族の総人数と考えられる。

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