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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

第十五章 生産原価と生産技術の改善(1)

真田の六文銭

六文銭とは三途の川の渡し賃の六文の冥銭(めいせん)のことで、六連銭、六道銭とも呼ばれる。近年では、副葬品として貨幣を意図的に火葬の炉内に入れることは禁じられているため、六文銭を模して印刷した紙が仏事で使われている。
ご存じの方も多いが、戦国武将のなかで六文銭を家紋に用いたのは真田家である。諸説さまざまあるが、真田昌幸と信繁(後の幸村)は、代表紋として使用した歴史が残っている。今年はその真田幸村が大河ドラマに登場するとあって、楽しみで仕方がない。
というのも、私は根っからの戦国武将(応仁の乱から江戸幕府までの武将)ファンである。好きな戦国武将を挙げると、第三位が伊達政宗。第二位は武田信玄、そして第一位が真田昌幸。なぜこの三人の武将が好きなのか。それぞれに好きな理由を述べてみよう。
伊達政宗は幼少から天然痘により隻眼(片側の視力を失った状態)だったが、身体の不自由にもかかわらず戦国時代後期を生き抜き、晩年は徳川政権の下で趣味に生きた。
仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂(へつら)いとなる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。
これは政宗五常訓だ。そのほか、「楽しまずんば是いかん、楽しまずして是を如何にせん(これを楽しまずしてどうしようか、楽しいとは思えないのはどうしたことか)」など、奥深い言葉を後世に残した。現代まで伊達宗家は存続していることからも、なんと格好いい生き方で、うらやましいではないか。
一方、信玄公は軍略の天才であり、「人は城、人は生け垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり」という強くうなずける名言を残している。家庭不和(父や長男との確執)のなか、育てた家臣団と共に天下を志し、都を目指す西上作戦中に、陣中で結核により病没する。のちに武田家は息子・勝頼の代で滅亡した。人の一生のはかなさ、人材育成や家族の大切さを教訓として伝えてくれる。

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