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イベントレポート

2016年度 土を考える会冬期研修会 北海道 十勝支部/ 道東支部

【十勝支部】
豆だ・ビートだ・増収だ!

2月4日、5日に北海道音更町にて、北海道土を考える会十勝支部冬期研修会が開催された。十勝の輪作に欠かせない豆とビートにスポットを当て、講師の方々からの情報提供の後、参加者33名でさまざまな意見交換が行なわれた。
2月4日、5日に北海道音更町にて、北海道土を考える会十勝支部冬期研修会が開催された。十勝の輪作に欠かせない豆とビートにスポットを当て、講師の方々からの情報提供の後、参加者33名でさまざまな意見交換が行なわれた。
冒頭に、十勝支部・支部長の奥山和徳氏が開会挨拶をし、総合司会は副支部長の佐藤博志氏が務めた。
初めの情報提供は、「てん菜栽培の省力化、直播栽培と簡易耕について」、十勝農業試験場生産システムグループの加藤弘樹氏が講演した。実例を交えたわかりやすい解説のなかで、プラウ耕と簡易耕における地温データの変化が示され、初期生育が大事なビートの直播にはプラウ耕は欠かせないと述べた。
続いて同試験場研究部豆類グループの小林聡氏が「大豆品種の特性と最近の研究成果について」話した。長年、麦の品種改良にかかわってきた経歴に触れ、デビュー以来ずっと不作続きだった「きたほなみ」が昨年の大豊作となり、やっと胸を張って自分が開発したと言えるようになったと述べ、会場の笑いを誘った。
恒例となった参加者に質問を投げかけ、○×の札で意思表示してもらうだけでなく、参加者からの質問も多く、情報交換は盛り上がった。
続く、第三部は「畑作の匠」吉本博之氏に聞く増収の技と題し、初めに吉本氏のヒューマンドキュメンタリーを上映。その後、2012年の現地研修会で作成した「吉本農場に学ぶ深耕の意義」の資料をもとに吉本氏の話を聞いた。時間をかけて理想とする土づくりを求めて作土を15cmから40cm、45cmにするために、堆肥の投入、休閑緑肥をスタートし、緑肥作物の選択に思案した。それぞれの場面で、土づくりにかける吉本氏の哲学を学んだ。
その後の情報交換会の場でも、引き続き吉本氏から増収の技を聞き出そうと参加者から質問が飛び出した。吉本氏からは過去に2回も小豆を廃耕にした失敗談まで聞き出すことができ、充実した情報交換会となった。

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