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多様な農業のそれぞれのかたち

「7次化」という農業の形/顧客が欲しい形で生産・販売するカスタマイズサービス


2階をコミュニティスペースに開放
●倉庫として使っていた店舗2階を1年ほど前に集会室に改装。民間公民館のようなコミュニティスペースとして一般開放した。いわば地域貢献カルチャー事業。健康促進、伝統文化継承、生涯学習などが対象になっている。使用料金は1ドリンク付きで1人100円。ヨガ、活花、英会話などのグループが定期的に使っているケースが多い(現在約20件)。笹生氏いわく「いわゆるカルチャーセンターより価格も敷居も低いので、主宰者にとっては使いやすいのでは。公共機関では対応しきれない需要があります」。1階のレストラン内には各サークルの案内ビラを貼った掲示板も。使用申し込みはWEBサイトにて事前予約。
●この集会室で行なわれた埼玉県農業委員会事務局長研修のひとこま。このとき笹生氏は「6次産業の次なる産業」をテーマに講演した。

農園(ダイコン畑、高齢者の農作業)
●店舗周辺に7カ所の農園がある。次第に増えて現在計70aほど。厚木にある圃場以外は管理を受託している借地だ。「いまは畑での作業時間は1日平均30分くらいでしょうか。1町歩くらいがちょうどいい。2、3町歩になるとやりきれない」。トラクター自走で作業に赴くことも。これらの農園は各種農業体験を提供する場でもある。高齢者支援センターや病院などと連携して、引きこもり・認知症・リハビリなどの支援活動も。昨シーズンの収穫量は、ジャガイモ1500kg、ニンジン1万本、ダイコン8000本など。写真はダイコン畑と高齢者たちの農作業。
●コメやサトイモは厚木市内の実家圃場で栽培している。栗の里3店舗共通の圃場だが、農作業に携わるのはほぼ剛氏ひとり。ここでは稲の収穫時に近隣の小学生を招いて、昔懐かしい手動脱穀機などを使った農業体験プログラムを実施したりしている。

漂う農園レストランらしさ
●栗の里相模原インター店。圏央道相模原ICへのアクセス道路として開通した津久井広域道路沿いに立地する。ICおよび国道16号橋本五差路から、いずれも車で5分ほど。敷地内には野菜洗浄機などの農機具置き場も設置。ときにはトラクターが駐車場に停められていることもある。レストランとしては異色な施設構成だ。
●1階レストラン内部はブラウン系の内装で落ち着いた雰囲気。冬場には薪ストーブが稼働する。メニューは手作りハンバーグとステーキが主体。自社農場産「栗の里米」(キヌヒカリ=神奈川県奨励品種)の販売コーナー、地域情報出版物を置いたテーブルや催し掲示板もある。内壁も地元関連の画家やアーティストなどの作品展示スペースとして開放。

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