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最近はアメリカ製の機械の特徴である「どーだ、文句あるか?」の作り方だけではなく、システムに電子機器やGPSが使われるようだ。とくに中小のメーカーに共通しているのは、汎用のディスプレーやセンサーを使用している点だ。これがヨーロッパだとよくいえば独自のオリジナル製品なのだが、このルイビルで見かけるのは電子関連のものは誰でも知っている会社の製品のため、誰もがすぐに使えることになる。
日本の農業博と決定的に違う点がある。州警察や市警察のブースもあり、ベビーカーだったり、学生の集団がスクールバスで来ることだ。農業と地域の結びつきを勉強するには最高の環境である。
小物売り場を見渡すと携帯電話収納ケースがある。もちろん、10年前は普通の携帯用だったが、いまではスマホ対応の収納ケースだ。会場内は暖かいのでジャケットなしで歩いているが、よく見ると腰のズボンのベルトにスマホ収納ケースを着けている。筆者も同じように左側ベルトに多機能ツールを着け、その後ろ側に携帯収納ケースを着ける。なぜか? 携帯をなくしたり、壊したりすることがなく、すぐに取り出せるからだ。日本では腰に携帯収納ケースを着ける生産者を見かけることはまずない。そんな連中に限って、「ぶつけた」「壊した」「忘れた」と小学校低学年程度の発言を繰り返す。アメリカ人生産者がポケットに入れたり、首からぶら下げているところを見たことがない。
なぜうまくいっていることを真似しないのだろうか? たぶん教育のせいだろう。戦後の小作人根性を持っていても、頑張ればなんとかなると勘違いさせた責任は重い。その環境下で育った子どもたちは、反日でアメリカ嫌いになるのは当然だろう。(おわり)
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
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