ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

あの機械この技術 私の取扱説明書

経営に見合った愛車探しを!/佐賀県武雄市 吉永悟

 よい機械とはどのような機械か――。高機能で快適に乗れても、収益に見合う価格でなければ維持管理もできない。ブラジル製のメカ式トラクターを選んだ吉永悟氏に話を聞いた。
佐賀県武雄市の中山間地で稲作を営む吉永悟氏が2年前に導入したのは、ブラジル製の電子制御の少ない簡素なトラクターだ。15ha規模の経営で、なおかつ4年前に麦の転作をやめてからはトラクターの稼働時間がさらに減ったことから、修理費がかからないトラクターを探し、この一台に出会ったそうだ。
機械費を安く済ませる方法は2つある。最新鋭の作業効率の上がる機械を導入して、稼働時間を増やす方法と、必要な機能だけを搭載した安価な機械を手に入れて、最低限の稼働時間で長く使う方法だ。吉永氏の規模のコメ単作経営であれば、後者を選ぶほうが有効かもしれない。
吉永氏は高校を卒業後、鹿児島県の牧場での1年間の研修を経て、19歳で実家の農業に就いた。当時は父が肉牛繁殖に力を入れていたが、土地が集まってきたことから耕種に転換。それを機に、畜産部門を引き継ぎ、和牛肥育を担当した。しかし、事業の規模拡大を図って餌の商売に挑戦するも失敗。耕種に専念したのは、30代半ばのことだ。

関連記事

powered by weblio