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イベントレポート

調理用トマト普及の鍵を握る「ソバージュ栽培」/新世代アグリカルチャー育成講座


トマトソースの
食べ比べアンケート

パイオニアエコサイエンス(株)のブースでは5種類のトマトの品種(一般大玉トマト、輸入缶詰トマト、シシリアンルージュ、ロッソナポリタン、サンマルツァーノリゼルバ)を使用した、ソースの試食が行なわれた。レシピはトマトを塩とオリーブオイルで炒めるだけ。アンケートは、その場で最もおいしかった番号に丸をつけるライブ形式。
結果は、調理・加工用のトマトとして知られる、シシリアンルージュ、ロッソナポリタン、サンマルツァーノリゼルバが上位3位までを占めた。来場者からは「調理・加工用途に合った品種の特性は確かにある、目隠しでも違いがわかった」と、ストレートな声も挙がった。

糖度とリコピンを
非破壊・同時測定

会場では明治大学と(株)クボタが共同で新規開発中の、ミニトマトのリコピン・糖度を同時に測定する機器「フルーツセレクター」のデモンストレーションが行なわれ、非破壊かつ数秒で測定結果を来場者に披露した。国内市場で重要視されている糖度に加えてリコピンも差別化要素として加わることで、ソバージュ栽培に適性のあるミニ・中玉トマトへの追い風アイテムとしても期待が集まった。リコピンは強力な抗酸化力を持つ成分として、消費者の高い注目を集め、一般的に生食用トマトよりも加工・調理用トマトのほうが、成分含量が高い傾向にあるとされている。品種・作型・熟期による成分含有の変化を、栽培技術とマーケティングにどう反映させられるのかが、今後の課題と言える。
新たなレベルの挑戦に臨めるネットワーク、個々の挑戦の成果を活かし合うチーム力が、今後のソバージュ栽培の普及とトマトの調理文化創造の鍵を握りそうだ。

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