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【人生・農業リセット再出発】
稲むらの火
- 作家 元国際線乗務員 黒木安馬
- 第187回 2016年09月16日
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黒船来航の翌年1854年12月23日朝9時、34歳の濱口が海防の民間防衛組織を結成して広村の青年たちを教育しているとき、紀伊半島沖で大地震発生。津波を恐れて村人を高台に避難させて神社に泊まらせた。
翌日夕方4時半、冬空が暗くなったころ、立っておれない激震が再び襲う。瓦が飛び、塀は倒れ、ほこりが煙のように空を覆い、不気味な雲が金色の光に染まって物の怪が天空から襲ってくるようだった……と記録にある。想像を絶する大津波が闇の海原から山の高さになって襲ってきた。
関東や東海にも甚大な被害を出した安政南海大地震。伊豆ではロシア軍艦が沈没し、大工たちが善意で船を建造して軍人500人を帰国させている。この出来事を“耳無し芳一”等を『怪談』に書いた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、生神様・五兵衛の活躍として創作、海外で出版した。それを広村出身の小学校教員、中井常蔵が翻訳し、「稲むらの火」として国定教科書に採用された。
翌日夕方4時半、冬空が暗くなったころ、立っておれない激震が再び襲う。瓦が飛び、塀は倒れ、ほこりが煙のように空を覆い、不気味な雲が金色の光に染まって物の怪が天空から襲ってくるようだった……と記録にある。想像を絶する大津波が闇の海原から山の高さになって襲ってきた。
関東や東海にも甚大な被害を出した安政南海大地震。伊豆ではロシア軍艦が沈没し、大工たちが善意で船を建造して軍人500人を帰国させている。この出来事を“耳無し芳一”等を『怪談』に書いた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が、生神様・五兵衛の活躍として創作、海外で出版した。それを広村出身の小学校教員、中井常蔵が翻訳し、「稲むらの火」として国定教科書に採用された。
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黒木安馬 クロキヤスマ
作家 元国際線乗務員
高校時に米国留学後、早稲田大学を経てJAL国際線客室乗務員として30年勤務。世界初の「カラオケ・フライト」や「1万メートル上空・北島三郎機上コンサート」などを実現させる。千葉の自宅は1300坪の山林を開墾してプール、テニスコート、コンサートホール等を手作りする。現在、(株)日本成功学会社長として自己啓発や社員教育で講演中。著書に『成「幸」学』(講談社)、『あなたの人格以上は売れない!』(プレジデント社)、『出過ぎる杭は打ちにくい!』(サンマーク出版)、『面白くなくちゃ人生じゃない!』(ロングセラーズ)、『リセット人生・再起動マニュアル』(ワニブックス)、『小説・球磨川』(上下巻・ワニブックス)などがある。 E-mail:yasuma@myad.jp URL:http://www.3percent-club.com
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