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実践講座:したたかな農業を目指す会計学 続・入るを計り出を制す!

第二十二章 投資の心構え(3)中古・新品トラクターの減価償却

台風・豪雨災害に学ぶ教訓

今年の夏は雨・雨・雨のシーズンだ。我が家の牧草地の暗渠からも、よくもまぁこんなにたくさんの水が出るものかと嫌気がさすほど大量の水が流れ出ている。
和牛の畜舎やアスパラのハウスへの浸水はないか、夜な夜な何度見回ったことだろうか。畑を見渡せば、こちらも排水が追いつかず、低いところには水がたまっている。6月からその調子で雨が降り続いているから、7月下旬ごろからは悲観するのをやめて、健康的に考えることにした。排水改良をしなければならない箇所を、GPSなどの測量機器を使わずとも教えてくれているのだと。おかげでかなりの圃場改良ポイントが見つかったが、今年中に手をつけられる箇所は限られそうだ。
今年の豪雨の影響は畑にとどまらず、河川の護岸もひどく崩れている。とにかく雨量がハンパなく多いので、愛用の小さいユンボは既存の明渠の手入れにフル稼働である。これからも働いてもらわないと困るので、エンジンオイルエレメントを3年ぶりに交換して労った。圃場の一部に流れている石狩川の支流の支流は農道まで削れてその先に進めなくなったが、これは役所に依頼して修復してもらわなければなるまい。
わかっていたことだが、日本の河川氾濫は、海洋性の気候も手伝ってか、集中豪雨・長雨・台風による氾濫の頻度はグンと高くなる。河川の出発点から到着点までの落差が大きく、直線距離が短いことがその理由である。
たとえば、日本一長い利根川は延長が322km、水源の標高は1800mで、流域面積は1万6840である。一方、世界三大河川の一つのナイル川は全長6650km、水源の標高は1134mとあまり高くないが、流域面積は287万と広大だ。地形の成り立ちも違うので単純な比較はできないが、その違いは明白であろう。
世界を見渡しても、河川は肥沃な土を運ぶことで、土地は潤い流域の農耕は栄え、文明の発達にも貢献してきた。しかし、河川がひとたび氾濫すれば多くの生命を脅かすことになる。日本は国土が狭く、急流の河川がもたらす災害を経験するなかで、水利システムの技術力を鍛えてきた。こうした国土保全のノウハウは、世界的にも認められ、海外支援も積極的に行なうほどである。
今年の台風・豪雨の災害を教訓とするならば、圃場改良と圃場周辺のインフラ補修・増強整備は、予算がかかろうとも手を打っていきたい。事前の備えにも被災後の復興にも予想外のお金が引き出される。いざというときに困らぬよう、資金面でも備えておきたいものである。

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