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人生・農業リセット再出発

凧は向かい風だからこそ揚る

晩婚非婚で昨年生まれた子供は過去最少の98万1000人。年27万人の人口減少は各県中核都市が1つずつ消滅するほどの数値だ。少子化は成長期消費が減退し、結婚式は費用をかけないジミ婚や挙式なしの増加で10年に17%も減少だが、それでも快進撃を続ける結婚式場がある。
庭園と回廊から見上げる白亜の宮殿に目を見張る。加賀百万石お膝元の『VILLA GRANDIS金沢』、開業10年で6千組が式を挙げ、富山や福井、上海や大連にも進出。経営する「かづ美」は大企業かと思いきや、夫婦が30年前に創業した小さな貸衣装店から始まった。谷口和弥さんが御木本化粧品勤務の妻の和美さんと立ち上げた店はわずか15坪、手形の意味も知らないド素人経営から始まった。
ドレスには不釣り合いな倉庫みたいな店だったが、用務員のお爺さんに使うあてのない高額化粧品を買わせるほどの和美さんの営業力が頭角を現した。お色直しのドレスは着付け美容師専任の白塗り和装メイクのままだったアンバランス挙式時代に、和美さんの衣装に応じた臨機応変な化粧技術が活かされて評判になり、売り上げも急上昇。
1990年に念願の新店舗が実現、式場でメイク・サービスを始めたのは業界初だった。イタリアン衣装を輸入し、レストラン・ウェディングを開始、WINEの輸入販売など、かづ美は10年で大飛翔して石川県優良ベンチャー企業に認定される。

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