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成田重行流地域開発の戦略学

自分ファーストを越えて

地域開発プロデューサーの成田重行さんが最後に伝えるのは、組織における個人の役割の大切さ。個人がベテランと同じレベルで仕事できるようになるために、自身で編み出した「実践戦略学」を取り入れることを主張する。加えて、他者と新たなつながりを築くことが求められる「関係性の時代」における地域の在り方について説く。 文・写真/窪田新之助

論理的思考を助ける
自己変革マニュアル

地域開発に携わる人は、質の高い、影響力のある仕事をしないといけないから、仕事をより効率的に、早く、正確にしないといけない。そのためには自己変革をして、そのスキルを持たないといけない。私は20年のあいだに全国30カ所くらいで地域開発をやる中で、そうした人材教育をしてきたわけです。
たとえば大手企業では自社の立派な研修所で長期にわたって、すごい金と時間をかけてやっています。対して田舎にはそんな立派な研修所はない。しかも毎日農業や漁業に忙しいおっちゃんたちをつかまえて、どうやって人材教育をするか。なにも悲観することはありません、これには近道があるからです。
それこそ私が編み出した実践的な自己変革マニュアル。その一部を紹介しましょう。能力を発揮するには論理的思考回路と言われている左脳があります。一方で右脳は感性的思考回路。このマニュアルは左脳の論理的思考を最大化し、かつ迅速に解決に導くものです。
これに関連して、私はオムロンの役員をやっていたころに『実践戦略学 ホワイトカラーの自己変革マニュアル』(ダイヤモンド社)という本を出しました。45歳くらいになったとき、自分がやっている仕事を集大成してみようと思ってつくったんです。
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同書のなかで成田さんは「実践戦略学」とその必要性について次のように述べている――多くの企業は21世紀に向けて模索を重ね、よき変身を遂げようと様々な試行錯誤を続けている。こうした企業を成功に導く最大の要因は、社員一人一人にほかならない。つまり「個」が企業を左右する時代である。そこで求められる個とは、知的創造性が豊かなピカピカと輝く人材だ。では、どうすればそうした人材になれるのか。答えは『新たな学習』戦略思考を身につけ、その実践ができるようになることだ。
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