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【今月の数字】
47%(ドイツの小売業17社の売上高に占める国外事業の割合)
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第154回 2017年05月08日
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アマゾンが公表している「年次報告書」(表1)をもとに売上高の推移を主要地域別に見ると、同社の本拠地米国では2016年に903億ドルと6年前に比べ4.8倍に成長している。なかでも米国での最近1~2年の売上高の伸びは、企業などにデータの保存や分析などの機能を提供するクラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(以下、AWS)」に支えられており、年率50%以上の成長を占めるAWSが売上高の12%を占めている。実にアマゾン全体の営業利益41億8,600万ドルの74%をAWSが稼ぎ出している。もっとも、AWSの売上高の8割以上は北米で発生しており、米国以外の国での売上高のほとんどは一般消費者を対象とした商品やサービスの販売によるものだ。
次にドイツと日本の売上高の推移を見ると、2014年前後には前年比の伸び率が鈍化したものの、2016年に再度大幅な増加に転じていることがわかる。要因の一つとして考えられるのは、日本とドイツにおける会員サービスの優遇による積極的な囲い込み戦略だ。アマゾンは、「プライム会員」に対する年会費を商品の迅速な発送や配送料の無料化、映画・ドラマの無料視聴などの特典内容によって国別に異なる設定をしている。2016年時点で特典が最も手厚いのは米国、ドイツ、日本、英国であり、それ以外の国ではビデオ、音楽、電子書籍についてサービス特典はない。他方、年会費は米国で99米ドル(約1万円)、英国では79ポンド(約1万700円)だが、ドイツでは49ユーロ(約5,600円)、日本では3,900円とリーズナブルになっている。
次にドイツと日本の売上高の推移を見ると、2014年前後には前年比の伸び率が鈍化したものの、2016年に再度大幅な増加に転じていることがわかる。要因の一つとして考えられるのは、日本とドイツにおける会員サービスの優遇による積極的な囲い込み戦略だ。アマゾンは、「プライム会員」に対する年会費を商品の迅速な発送や配送料の無料化、映画・ドラマの無料視聴などの特典内容によって国別に異なる設定をしている。2016年時点で特典が最も手厚いのは米国、ドイツ、日本、英国であり、それ以外の国ではビデオ、音楽、電子書籍についてサービス特典はない。他方、年会費は米国で99米ドル(約1万円)、英国では79ポンド(約1万700円)だが、ドイツでは49ユーロ(約5,600円)、日本では3,900円とリーズナブルになっている。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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