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土門「辛」聞

在留邦人も食べている欧州産米の味と値段

連休を利用して2週間近くヨーロッパをめぐってきた。毎度のことながらアテのない旅だった。街角ウォッチングで拾ってきた話題を、うどんと米を中心にいくつか紹介してみたい。

毎日手打ち、ロンドンの
讃岐うどん専門店

海外ではスシばかりが注目されているが、最近はうどんがヨーロッパでも根付こうとしている。ロンドンとパリには、本場・讃岐の手打ちうどんを売り物にした店が人気になっている。
ヨーロッパで最初にうどん文化を持ち込んだのは、在留邦人や観光客の多いロンドンではなかろうか。いまから10年ぐらい前に中華街にあった讃岐うどん店「Geisha(芸者)」だ。ところがこの店は2、3年で潰れてしまった。
これでロンドンのうどん文化は定着せずかと思っていたら、その直後に本格手打ち讃岐うどん専門店「こや」が中華街に隣接するソーホー地区にオープンした。「小屋」をイメージしてのネーミングだった。ソーホー地区は、東京なら新宿のような繁華街だ。
オープン直後から超人気店になり客の行列が地元の話題になった。ロンドンを訪れると、いつもこの店に足を運んだ。
いつも注文するのは天ぷらうどんだ。出汁の旨さに驚いた記憶がある。讃岐うどん専門店と名乗るぐらいだから、うどんのコシもしっかりしていた。天ぷらもうどん屋ということを考えれば、十分に合格点だった。
食べ終えたあと、調理場にいた店主に、「水はどうしているのか」とたずねたことがある。いい出汁を出すには軟水が必要だ。ご存知、ロンドンの水道水は硬水。マグネシウムやカルシウムが多く含まれている。これではよい出汁は作れない。

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