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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

忖度しませんから!!

遅くなってしまったが昨年の話をさせていただくことにしよう。 頭が痛かった。なぜって麦はまあまあだったが、大豆の収量が全く上がらなかった。平年の半分になるのだからすっかり落ち込んでしまった。原因は異常気象のせいにしてしまえば簡単だが、そのような悪条件下の中でも大豆を平年並みの収量で仕上げる達人がいるのも事実だ。

現場の勘違い生産者

そこで、選択と言う単語が発生する。上手くいっている人に聞くか、聞かないかの選択だ。穀物農業はアメリカも含め日本も世界中のほとんどが個人事業主になるが、個人の思いをフル活用で表現できる職業だと思っている勘違い都会人も多い。都会人だけだったら許せるが、現場の生産者にも普通にいるから驚きである。
賢者から学ぶことは多くてもハンカクサイ(バカの北海道弁)連中から学ぶことは何もない。あえて探せと言われると良い反面教師以外の何物でもないことがほとんどだ。
実例を述べてみよう。私が住む長沼町は空知の一番南に位置して、夏の最高気温は北部空知地方よりも寒い。南だから暖かいと思われがちだが現実は違う。長沼で11月15日に播種した春小麦(秋小麦ではない)と北に25kmに位置する岩見沢で5月の連休中に播種した同じ品種の春小麦の収穫が1日しか違わないことが気温の違いを証明することになる。
こんな事例も。豊かな緑の平野が広がる十勝の7月早朝の湿度が90%を超えることはあるだろうか。長沼は5月から太平洋高気圧が張り出す7月中旬までは朝8時くらいまで海霧が入り湿気が高い。数字で言うと90%か100%の湿度の日が普通にある。
何が問題なのか? 麦栽培において赤カビは最も重要視しなければならない。よって高湿度がもたらす赤カビ対策のために殺菌剤を使用することになる。人によっては10回近くも殺菌スプレーする。もちろん法律の範囲内の行為だ。ちょっと調べてみると殺菌剤の種類と回数の組み合わせで軽く100回を超すスプレーヤー散布が法律のもと、存在するのだからありがたい話だ。
赤カビは農薬と育種家の努力の成果である抵抗性品種の登場でホボホボ問題のない所に着地できそうな感じだ。

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