記事閲覧
【今年の市場相場を読む】
夏を乗り切る機能性豊かな野菜類 アンデスメロン/コダマスイカ/あまおう/とちおとめ
- 第251回 2017年08月02日
- この記事をPDFで読む
ゴーヤー
一般家庭への定着を証明。品種の機能性を生かす
【概況】
東京市場に入荷するゴーヤーは、この10年の対比では数量で5%、単価で9%下回る。ただし、16年については、かつてより3月から出荷が増えて7~8月にピークを迎え、9月以降は急激に減る。シーズンを前に早出しする作型が増え、旬に入荷が増え、不需要期に減るというメリハリが出てきた。一般家庭消費を含めてゴーヤーが関東地域で定着してきたことを物語る。主産地沖縄も、27%程度から35%へと地位向上だ。
【背景】
ゴーヤーの苦みは強く、成分のうち植物インシュリンは血糖値や血圧を下げる作用、食欲を増進させる一方、血中脂肪を低下させダイエット効果がある。またカロチンは疲労回復に役立つ。夏が長い沖縄など南方の夏の野菜だけに、夏越しには効能を発揮する。現在では九州のみならず、関東でも生産されているが、機能性の高さという側面からは、本場のシェアが上がり主産地を不動のものにしている。珍しくも一般家庭に定着した個性派野菜だ。
【今後の対応】
暑い夏に欠かせない野菜だが、今後はどう差別化していくかが課題だろう。ゴーヤーの種類は多く、品種により大小様々、 白緑色から黄緑色、濃緑色など色も様々。形状も表面が細くとがったもの、滑らかで太いもの、多数のコブ状の突起があるものなど、種類によって味も成分の含有量も異なる。九州産は細長く苦みが強く、沖縄産は肉厚で太く苦みが少ないとされる。機能性がテーマであるいま、産地には品種の選択で商品性を考えてみたい。
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)