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農・業界

山形県農林水産部、作付面積伸び悩む“山形みどりな”

  • 2006年07月01日
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登録農薬の拡大が課題  山形県農業試験場と園芸試験場が開発した「山形みどりな」の作付面積が伸び悩んでいる。
登録農薬の拡大が課題

 山形県農業試験場と園芸試験場が開発した「山形みどりな」の作付面積が伸び悩んでいる。漬物のほか、サラダや炒め物、鍋物など、幅広い用途から特産化への期待が高かったが、現在では庄内地域の一部の農産物直売所での販売を除けば、そのほとんどが自家用栽培に限られているという。

 県農林水産部の高橋さんは「登録農薬が少なく、利用できる農薬が制限されているために栽培を断念する生産者も多い」と理由を指摘。生産者は防虫ネットを中心とした虫害対策に頼らざるを得ず、春播きの場合には、キスジノミハムシ等の害虫被害を受けやすい。こうした栽培の困難さが作付けを敬遠する要因となっており、県では「登録農薬の拡大に向け、使用可能な農薬を申請中」(同氏)だ。

 山形みどりなは県の冬の漬物の代名詞でもある青菜(せいさい)漬の原料「山形青菜」に代わる周年供給が可能な原料として育種され、2003年8月に品種登録された。

 1株の重さが約500g。青菜の辛味とハクサイの甘味を併せ持つのが特徴で、歯ざわりや漬け上がりの色も鮮やか。また、若い時期に収穫した時の軟らかさと甘さも特徴で、生食用としても利用できる。

 山形みどりなについての問い合わせは、電話023-630-3302(山形県農林水産部生産技術課・担当高橋)まで。

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