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農業経営の実務知識
農機具を買うときの資金調達の仕方

農機具やコンピュータなどを導人するときに考えさせられるのが、資金調達の方法です。
 農機具やコンピュータなどを導人するときに考えさせられるのが、資金調達の方法です。借入にするのか、リースにするか、それともクレジットにするのかと悩むものです。そこで、資金の調達方法の違いによって、どのような差異があるのかお話しします。


「リース」は短縮償却で課税の繰り延ベ


 リースは、農機具などを″借りる″と考えられていますが、原則としてはリース契約は中途解約できないことになっていますし、民法上も「賃貸借」とは異なり、実質は金融的色彩が濃いものです。つまり、購入者の物件購入を単に肩代わりしているにすぎないという性格のもので、銀行借入と大差ありません。

 メリットとしては、原則として無担保であり、一〇〇%融資が受けられ、審査も手続き簡単です。一時に多額の自己資金を出さないですむので、資金に余裕ができます。現在のように低金利時代にリースをすると、固定レートなので有利です。

 リース枠は、経費にできるので節税効果があり、資本利用率が向上します。法定耐用年数より短い期間で償却できるので最新鋭の設備をいちはやく導入できます。購入手続きから、減価償却の計算・固定資産税の納付・保険料の計算・支払などの所有に伴う面倒な手間が省けます。

 デメリットとしては、日本人には意外と根強い所有欲が満たされない。税法上の特典である特別控除や税額控除の適用が受けられません。契約期間の中途で解約できません。契約期間満了後も利用し続ける場合は、わずかな金額ですが再リース料がかかります。銀行借入に比べて、リース会社が固定資産税や保険料などを負担していることもあり、金利が少し高い。税法どおりのリース期間でないと全額経費にできないなどの制約があります。

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