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【今月の数字】
今年7月に東京で体感温度が27℃を超えた日数
- (株)結アソシエイト 代表取締役 松田恭子
- 第64回 2009年09月01日
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13日
地方の特産品を企画開発する会社で先日聞いた話。地域特産の梅を使って梅ゼリーを開発したが、売上が夏に集中してしまう。秋~冬にかけて売上が上がるような商品をと考え、梅カステラを今年の春から新しく売り出した。夏の観光シーズンを迎えたが冷夏で梅ゼリーは思うように売れない。代わりに売れたのが梅カステラで、梅ゼリーの減少分を補って売上は前年比120%になったそうだ。
天候による食品の摂取に対する嗜好の変化に応じて商品を提供する考え方は、ウェザー・マーチャンダイジングと呼ばれている。私たちの体が欲するものは気温に大きく左右され、暑くなるほど売れるもの(昇温商品)、寒くなるほど売れるもの(降温商品)がある。アイスクリームやビールは代表的な昇温商品といえる。
例えばビールは日最高気温が22℃を超えるとよく売れるようになり、気温が1℃上昇するごとに大ビンで250万本/日も出荷量が増えるといわれている。アイスクリームは日最高気温が20℃を超えると売れ始め、27℃で売れ筋商品となるが、30℃を超えると売上が落ちてかき氷が売れるようになる。
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松田恭子 マツダキョウコ
(株)結アソシエイト
代表取締役
日本能率協会総合研究所で公共系地域計画コンサルタントとして10年間勤務後、東京農業大学国際食糧情報学科助手を経て農業コンサルタントとして独立。実需者と生産者の連携の仕組みづくりや産地ブランド戦略を支援している。日本政策金融公庫農業経営上級アドバイザー試験合格者。(株)結アソシエイト代表取締役。
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